「オレにも言わせろ」のコーナーに「道路工事中、スピードを下げずに通行するドライバーが多く、危険だ」という声が多い反面、ドライバーの立場からは見にくい工事標識やガードマンのあいまいな誘導ないなどへの不満の声もよくあります。
平成6年度(※)の労災統計を見ますと、建設業での交通災害死亡者は110名。
なかでも道路工事中に26名の方が命を落とされています。
その大半が、ドライバーの不注意と思われますが、十分な対策をとっていれば・・・というケースも多くあります。
同じく事故の発生時間帯を見ますと、この110名の方のうち、まだしっかりと目が覚めていない朝の7時台が12名、緊張感が薄れる昼の2時台で21名、道路が混み、苛立つ夕方の4時・5時台にそれぞれ10名と、この4つの時間帯に約半数が集中しています。
夜間は、照明や回転灯により視認できやすく慎重になるものですが、昼間はまわりが良く見えるためにかえって集中力が散漫になり、また工事箇所も多いために安易に通行してしまうようです。
「あなたが、ドライバーの立場なら」の視点から、安全が十分確保されるように事前準備をしっかり行ってください。
〔(※)・・・掲載当時の古いデータに基づいています〕