「高所作業車の安全装置とセッティング」
〜スーパーデッキ編〜

◆高所作業車の中でも、最近増えている「スーパーデッキ」の安全装置について紹介します。
このスーパーデッキは、ブームの伸縮・起伏・旋回の3つの動きをコンピュータで制御して作業台を垂直に上げ下げしたり、水平に移動させたりできます。
これらの動きを安全にするために以下のような計測(検出)を行い、転倒しないよう過負荷防止装置が働くような仕組みとなっています。

1)ブームを伸ばしている長さの検出 →長く伸ばすほど、耐荷重は小さくなる
2)ブームの角度の検出 →角度が浅い(低い)ほど、耐荷重は小さくなる
3)モーメントの検出 →作業床に掛かる重量が大きいほど、制限も大きい
4)ブームの旋回角度の検出 →車体とブームの角度により、耐荷重が変化する
5)アウトリガー張り出し幅の検出 →張り出し幅が狭いと、制限が大きい

◆作業範囲図は、上記の数値の組み合わせ(作業床への荷重やブーム・アウトリガーの状態など)により作業ができる範囲を示すもので、これをもとに作業計画を立ててください。
もっとも合理的に高所作業車を運用できるポジションを判定し、積み込める重量や荷を積降しやすい角度などを読み取り、作業手順を決めてください。
無理のない位置決めと作業要領をもって運用しないと、安全装置が始終かかって、スムーズな作業ができないようになります。事前の検討をお願いします。

〔安全くん59号‐6頁〕