『職長としてメンバーの健康状態をどのようにチェックするか』

- ●職長の役目の一つに、メンバーの体調の管理があります。
しかし、「体調がすぐれないが、無理をしている」とか「心配事があり仕事に集中できない」というような、表面に現れにくい場合はなかなかわかりくいもの。
学生や新入社員も“五月病”という“うつ”な状態に陥るこの時期、安全管理面でも要注意です。
- ●「毎朝のミーティング時に健康状態を自己申告させている」という職長が多いようですが、皆のいる前で「体調が悪い」とか「今日は、ラクな作業へ回して欲しい」とは、なかなか言えないものです。ベテラン職長さんになれば、メンバーの“動作・表情でわかる”という方もおられるでしょうが、この域に達するには何年もかかりそうです。
- ●ある職長は、ミーティングまでのちょっとの時間に一人一人あいさつに来させ、その際に様子を見て声をかけるようにしているとか。
また、ミーティング時に何か一言でもよいから発言させ、話の内容や声の調子で今日の状態を推し量るという方もいます。
いずれにしても、仕事の内容だけでなく、普段の様子もよく掴んでおかねば、仕事の前に本人の状況をつかめず、適正な配置や指導ができません。
そして、「いつも皆の健康状態もきにしているんだぞ」という印象を与えておけば、早めにシグナルを送ってくれるのではないでしょうか。
〔安全くん63号‐4頁〕