新規入場者教育とその実施例

数多くの業者・作業員が混在している建設現場では、現場の状況やきまり、作業相互間の関係などを主な内容とする「新規入場者教育」を行うことになっています。つまり、元方の支援を得て協力業者が入場者の教育を実施することになり、各社の職長以上の担当者が入場初日の作業開始前に決められた場所で所定の内容を説明し指導教育しなくてはなりません。さらに、その内容は元方に報告する必要があります。
 また、それに先立ち元方は職長会や安全協議会などで当該作業所の工事概況や管理体制の組織、所内のルールや現場環境、施設・危険箇所、他職との共同作業、全体の作業工程、安全施工サイクルのスケジュールなどを各社に徹底しておかねばなりません。
 なお、この段階で、いかに効果があがる内容を組むか、様々な工夫がされているようです。

工事途中からの入場者の事故を未然に防ぎ、意識を高めるために新規入場者カードへの記載・署名を徹底し、同時にその現場での注意事項を列挙し、これを守ることを誓約させる。

新規入場者カードでは、連絡先や本人の健康状態、持っている免許資格などを自筆で記入させる。

新規入場時、入場教育終了より3日間〜1週間程度、ヘルメットに新規入場者であることを示すシールやバンドを装着させ、パトロール時にこの作業員には注意し、作業行動全般を細かくチェック指導する。

人数があまり多くない現場では、他職の皆さんにも新規入場者を紹介し、顔を覚えてもらう。

<狙いと効果>

1.元請の職員に自分のことを知ってもらっている、という安心感と緊張感をもたせる。

2.自己申告のカタチをとることで、自分自身の体調などにも自分の責任、自己管理を認識させる。

3.新規入場者であることを周囲にもわからせることで、緊張感を持ってもらう。
4.元請以外に他社の職長からの指導も受け入れられるようになる。
5.無資格による違反の排除や重点項目など、入場時に徹底できる

〔安全くん85号‐2頁〕