飲酒運転を撲滅しよう!(その1)

〜 日本損害保険協会発行の「飲酒運転防止マニュアル」から 〜

数々の悲惨な事故を踏まえ、飲酒運転の罰則が強化されました。各企業でも飲酒運転の撲滅のため、社内でキャンペーンを行っているところも多くあります。ここでは、アルコールを理解するための一助として日本損害保険協会発行の「飲酒運転防止マニュアル」から一部を抜粋して紹介します。

1.アルコールの与える影響

<お酒の1単位>
・ビール(5%)500ml
・日本酒(15%)1合180ml
・ウイスキー(43%)ダブル1杯60ml
・ワイン(12%)小グラス2杯200ml
・チューハイ(7%)350ml
・焼酎(25%)コップ半分100ml

 右の表は、純アルコール約20グラムを含む酒類です。これを「お酒の1単位」と呼ぶそうですが、体内でのアルコールの処理は体重1kgにつき、1時間で0.1gという速度で、たとえば体重60kgの人が1単位処理するには約3〜4時間かかることになります。
そして、この体重60キロの人が飲酒して8時間後に勤務したとします。2単位ならアルコールは検出されませんが、3単位だと検出されることになります。これはあくまで目安ですが、肝臓が弱っていたり、風邪薬を飲んでいたりしたら、アルコールの処理にはもっと時間がかかるかもしれません。

<早朝での飲酒検問・・・、一眠りしたからといってアルコールが残っていない、というのは間違いです!>

2.寝酒は危ない!

<アルコールなしで眠る工夫>
1.軽い運動をする、
2.ぬるめの風呂に入る、
3.静かな音楽でリラックスする、
4.食事は就寝3時間前に、
5.カフェインの入ったコーヒーや
  お茶は飲まない

皆さんはどうでしょうか? 日本では眠るために酒を飲む人が3割もいるそうです。職業運転手は、不規則な勤務のために睡眠パターンが崩れやすく、早く眠りに就こうとして寝酒が習慣化し、アルコール依存症になる人も多いとか。
アルコールには脳をマヒさせる「麻酔作用」があるため、飲めば確かに眠くなります。けれど1週間ほど寝酒を続けると深い眠りが減って、浅い眠りが増えていき、十分に眠らずに目覚めてしまうことも増えていきます。
つまり睡眠の量も質も落ちていくのです。さらに寝酒を続けていると、かつてと同じ量では寝つけなくなります。脳がアルコールに慣れてしまい、たくさん飲まないと眠れなくなるのです。眠りは体を休めるためだけでなく、脳を休め、脳を活性化する役目も果たしていますが、寝酒に頼ると睡眠リズムを破壊します。お酒なしで寝る工夫をし、睡眠障害がある場合は専門機関に相談しましょう。
【執筆】特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)飲酒運転対策特別委員会

<先にもあげたように酒の量と睡眠時間によっては、アルコールが残ったまま運転して出勤し、仕事を始める、ということになります>

〔安全くん90号‐10頁〕