夏季に低電圧でも多い感電死亡災害

◆7月〜9月に集中する感電災害

過去の月別発生状況をみると、低圧によるものは7月から9月の3ヶ月間に集中して発生しており、感電死亡者の70%〜80%を占めている。

◆何故この時期か ・・・ わかっているようでつい怠る注意

1.暑さから絶縁用保護具等の使用を怠りがちになること、
2.軽装によって直接皮膚を露出することが多いこと、
3.発汗により皮膚自身の電気抵抗や皮膚と充電物との接触抵抗が減少すること、
4.作業時における注意力が低下しがちであること 等が影響しているものとみられる

◆低圧、電気工事以外の作業者にも多い

特に200V程度の低電圧に係る作業において顕著となっている。また、被災者には電気工事以外の業務に従事する労働者も多数みられる。

◆高所作業中や電力ケーブル敷設作業にご注意

感電により墜落する災害が多発。また、電力用ケーブル敷設等の作業での感電災害が多発しているので、
①高所作業における安全な作業床の設置又は安全帯の使用
②高所作業車を使用する場合における作業指揮者の指名及び当該高所作業車の転倒防止
③活線作業又は活線近接作業を行う場合における絶縁用保護具等の着用等の徹底を!

◆対策として

・低圧電気の取扱いを安易に考えることのないよう、死亡災害の発生状況等や電気の危険性と感電災害防止対策について周知すること。なお、特別教育が必要な場合は適切に実施する。
・施設、設備の安全確保(作業場内の配線等、交流アーク溶接機、移動式又は可搬式の電動機器の点検補修、感電防止用漏電遮断装置の使用)
・クレーントロリー線等の充電電路に近接する場所で清掃・点検作業を行う場合は、停電させること。又は充電電路に絶縁用防具を装着する等、接触による感電を防止するための必要な措置を行う。
・作業グループごとに作業の指揮者を配置し、その者に作業を直接指揮させ、適切な絶縁用保護具等の使用、充電電路の絶縁用防具の装着を確認させる等作業管理を行う。
・停電作業においては、停電の状態及びしや断した電源の開閉器の状態について安全であることを確認した後に作業着手させること。また、停電に用いた開閉器には作業中は施錠するとともに通電禁止の表示をする等必要な措置をとる。

〔安全くん94号‐6頁〕