『リスクアセスメントとKYについて』

93号の2ページにも「リスクアセスメントとは?」掲載しましたが、今回はKYとの比較で考えてみます。

1.言葉の意味は・・・

『リスク』とは、“危険性や有害性”のことで、事故や災害を発生させる原因となるものを指しています。『アセスメント』は、一般的に査定や事前に影響を評価することを意味しています。
 つまり、「現場で発生する事故、災害の原因になる潜在的な危険性・有害性を事前に洗い出し、その内容を評価すること」ですが、このように考えると、現場で行われているKYとそれほど変らない印象があります。

2.KYとの違いは?

KYは、①当日の作業開始前に、②職長と作業員がいっしょに、③当日予定されている作業の中の危険を認識し、④何を重点に実施するか具体的に決め、安全意識の向上につとめます。

これに対して、リスクアセスメントは、①工事・工種の着手前に、②事業者、安全担当者、管理者、職長などが協力して、③着手する工事・工種全体の、設備・資材、実施方法、管理面などで考えられる危険性・有害性を事前に把握・評価し、④そのリスクへの対応を検討して職長、作業員等を事故災害から守ることが目的となります。

 つまりKYは、リスクアセスメントを実行する手段であるといえます。KYとの違いは、危険性・有害性の見積りと評価することにあり、点数などで一つ一つのリスクを表現し、優先順位などに反映していくことにあります。これには、過去の災害事例からその結果の大きさ(重大性)や発生の頻度(可能性)を調べてまとめていく必要があります。

☆よって、リスクアセスメントを進めるのは、事業者をはじめ安全担当者、職長あたりまでの管理者を中心に作業員の皆さ んも加わって実施することになります。

〔安全くん96号‐2頁〕