「現場作業」よいクセを身に付けるには?

「クセ」というと悪い印象があり、「習慣」となれば良い表現に聞こえますね。
他人から見れば、“クセ”にしか見えないさりげない動作でも、その人にとっては重要な意味を持っていることが有ります。

例えば、プロゴルファーでは、ティーショットやパットの際に一定の動作やしぐさがあり、時になんらかの“こだわり”を感じさせるような選手もいますが、これも練習や試合で身に付けてきた自分だけの“成功へのルール”なのでしょう。

では、現場ではどうでしょうか? 皆さんのまわりにもちょっとした動作が気になる人がいませんか?
もちろん、人には“なくて七癖”というくらい、様々なクセがありますが、ここでは「安全」のための動作です。
例えば、身体のあちこちをポンポンと叩く人。聞いてみると、それぞれの場所にあるべきものがあるかを確認しているそうです。右腰には何を、左胸のポケットには何が・・・というように、一通りチェックしてから作業に入るそうです。

やはり以前に必要な道具を忘れたり、いつもと違うところに入れていてあわてたことが度々あって、その“恐怖、後悔”からこんな動作がクセになったとか。今では、これをしないと仕事が進まないそうです。
また、時折靴の底を見る人、指を開いたり閉じたりしてから道具を触る人、何か独り言を言ってから動作に入る人など。意外に誰もいなくても指差確認する人も結構多いとか。

それぞれの人が自らの経験を通じて身につけたルールやルーチンなんですね。そこには、昔の痛い思い出や成功体験などさまざまな歴史があることでしょう。

つまり、そのクセは、自らの失敗と向き合い改善しよう、自分に適した方法を見つけようとしたことの結果ではないでしょうか。
よいクセとは? 人により様々でしょうが、ベテランの方にもお話を聞き、自分に置き換えて考えてみてください。よいクセのきっかけや逆にあなたの悪いクセを指摘してもらえるかもしれません。
今年こそ、よいクセを身につけて安全に、そして間違いのない良い仕事ができるよう頑張ってみてください。

〔安全くん97号‐4頁〕