ソフトタッチで伸び縮み!
〜 高所作業車を安全に使いこなそう 〜

高所作業車の作業床(バケット、バスケット)にて被災された方の大半は、操作中に障害物にはさまれる、ぶつかるなどの事故によるもので、「障害物に気がつかなかった」、「ブームの操作を誤った」ことが原因といわれています。

1.起伏・旋回時の錯覚

ブームを最大限に伸ばして起伏・旋回した時の先端部(作業床)でのスピードは、意外に早いものです。しかも、急な操作で止めたり動かしたりした時のはずみはさらに驚くほどの大きさで、「つかまっていないと飛び出しそうになった」、というような経験をお持ちの方も多いはず。
これは、ブームを縮めた時よりも先端部が描く円弧が大きくなるからで、またブームもしなるためピタリと止めるのが難しくなります。急な操作は止め、レバーを入れるときと戻すときは、ゆっくり操作してください。その上で、安全な作業位置に動かしていってください。

2.円運動の感覚誤差

また、旋回時に右や左に操作しても平行に移動するのではなく、起伏も真下に降りる訳ではありませんので、この感覚をしっかり身につけないと、当たらないと思っていた梁にバケットをぶつけたり、障害物に衝突し、そのはずみで転落あるいは、はさまれたりすることがあります。

3.伸縮運動をうまく使い安全作業を!

これら旋回・起伏に比べ、ブームの伸縮はゆっくりとしたスピードで、しかもブームの長さに関係なくそのスピードは一定です。起伏の角度さえ頭にいれておけば伸ばした時の到達点はたやすく予測できますので、思わぬ事態を避けるためにも、障害物のない場所で先に旋回・起伏をしておき、目標のポジションに接近したら最後にブームの伸縮で位置決めするように心掛けてください。

〔安全くん99号‐2頁〕