バックホウの油圧ポンプが盗まれる!
〜キーの管理だけでなく、部品までご注意を!〜

 昨年末頃から全国でバックホウの油圧ポンプが盗まれた、という報道が相次ぎ、日本建設機械工業会からも注意するよう呼びかけています。この油圧ポンプは、エンジンとともに機械を動かす“心臓”にあたる部品で、価格は1個当たり数百万円。警察では、従来からの発電機の盗難と同じように転売目的で海外に持ち出された可能性があると指摘しています。
 盗難事故が発生するのは、年末年始・ゴールデンウィーク・盆休みなどの連続休暇中や仕事が終わった後の夜間に、無人の現場、置き場が狙われるケースが目立っています。
 この油圧ポンプのサイズはほぼ統一されていて、縦横約60センチ、重さ100キロほど。犯行は、バックホウの車体側面のパネル扉をドライバーなどでこじ開け、中の油圧ポンプを取り出すという手口。被害の状況などから「犯人は複数で、重機に関してある程度の知識を持つ人物」と思われ、古い機械でも油圧ポンプを替えるだけで新品同様に動くため、別の車体に“移植”しているのではないかと思われます。日本製の油圧ポンプの性能は海外でも高く評価されており、国外に持ち出されている可能性も高いようです。
 もし現場や重機置き場で油圧ポンプを盗る作業をしていても、付近の人には一見修理しているようにも見え、不審に思われないケースが多いようです。
 防犯対策としては、パネル扉が開けられないように、バックホウを壁や他の機械に接して止めることや人けのない場所や時間帯が狙われていることから、夜間等の巡回の強化が考えられます。
 自社機、レンタル機を問わず、防犯管理の強化をお願いします。

〔安全くん106号‐10頁〕