クレーン機能付きドラグ・ショベルでの作業上の留意事項

1)垂直に荷を吊上げるには、アームとブームを巧みに操作しなければ斜め吊りになり、荷が振れたり引きずったりし、非常に危険な状態となります。この特性をご理解の上、慎重な運転をお願いします。

2)クレーン作業をする際は、クローラを過信せず、水平で強固な場所で行ってください。
傾斜地や凹凸の激しい不整地では、荷の斜め吊りや荷振れによる事故を招きます。
また、軟弱な地盤や地下工作物を損傷する恐れがある場所では、転倒を防止するため、必要な広さと強度を有する鉄板等を敷設してください。(クレーン則70条の3)

3)格納式フックは、格納を忘れたままでショベル作業を行うなうと、フック部がバケットにあたることで損傷し、荷の落下につながることもあり危険です。

4)ブーム又はアームのシリンダーをいっぱいに伸ばした姿勢は、安全装置の検出精度が悪くなり、急にバランスを崩す恐れがあるので避けてください。
また、最大掘削半径=クレーンの最大作業半径とはならないので、必ず作業範囲図を確認してクレーン作業をしてください。

5)クレーン作業中は、通常の掘削作業と同様、立入禁止措置が必要です。
また、クレーンの吊荷の下はもちろん、その近辺に作業員を立ち入らせない様に監視員を配置するなどの安全対策をお願いします。(クレーン則第74条)

6)始業前点検では、クレーン作業で負荷が掛かるアーム部分に亀裂や異常がないか確認してください。
また、過負荷防止装置、回転灯、フックの状態など、バックホウの点検だけでなくクレーン関する部分も確認をお願いします。

〔安全くん110号‐6頁〕