入場直後が最も危険
〜現場入場経過日数別での災害状況から〜

1.初日が危ない  〜 1週間までの事故多し

 毎年集計される建設業の死亡災害の発生状況を見ますと、入場初日から1週間に起こっている件数が多いのがわかります。「平成22年度版 建設業安全衛生早わかり」(建設業労働災害防止協会発行)での統計を見て見ますと、初めての場所や作業なので、緊張して臨んでいる、慎重に行動している、と思われるところ、意外にも初日に占める割合が23.45%と実に1/4程度が初日に発生していることがわかります。(経過日数不明の件数を除くと約3割にも)
人数では全体の371名の死亡事故のうち、87件が初日ということに。
 また、2日目〜7日までも合計すると21.56%になり、初日を加え入場1週間の合計は167件、45%になります。

※東日本大震災の復旧・復興工事でも
 他の地区から被災地に入られる方も多いかと思いますが、通常の工事でも入場1週間がポイントになっていますので、工事場所、内容や隣接する工事の状況など、しっかりと把握してムリのない作業を進めてください。

2.長期の現場でも慣れが怖い

 入場1週間以内の災害が多いのは短期間の工事が多く、安全対策も十分にできない、という状況が考えられます。それに比べ、大型・長期の現場では、安全管理や教育面でしっかりした体制ができているものと思われますが、2週間以上1年未満の発生件数を見ると人数は減っているものの完全に0という時期はなく、やはり安心はできません。逆に、一人の作業者が同じ現場で継続して仕事を続けているという状況は非常に少ないと思われますので、該当者数から見ると確率は高い、ということになるかもしれません。現場にも慣れ、作業にも習熟しているはずなのに・・・。刻々と変わる現場の状況や作業内容にあわせて日々リスクと対策を考えていってください。

〔安全くん111号‐6頁〕