『リスクアセスメント』の定着に向けて

1.リスクアセスメントの実施状況 

 少し前の資料ですが、厚生労働省が実施した「平成21年建設業労働災害防止対策等総合実態調査」の中に「リスクアセスメント(危険性及び有害性等の調査)の実施状況」(新規調査項目として)がありました。
 調査対象となった約3,100ヶ所の工事現場で、リスクアセスメントを実施している割合は86.8%。工事の種類別にみると、「土木工事」91.8%、「建築工事」85.9%でした。
 一方、請負金額階級別での結果で、「2億円以上5億円未満」で18.3%、「2億円未満」では28.5%の現場で「リスクマネジメントを実施していない」との回答があったようです。
 今後、小規模な現場での実施率の向上が望まれます。

2.厚生労働省のホームページにある事例集

厚生労働省のホームページの右上にあるサイト内検索にて「リスクアセスメント」を検索し、『リスクアセスメント等関連資料・教材一覧』を選びますと、様々な業種や作業に関する事例集がPDFにて収録されています。

例)リスクアセスメントの危険有害要因の特定標準モデルとして次の工事業のための事例が掲載されています。
〔・型枠大工工事業、・鉄筋工事業、・電気工事業、・管工事業〕(建災防より)

3.建災防の講習や教材を活用を

建設業労働災害防止協会の各支部(都道府県)では「職長・安全衛生責任者教育」などリスクアセスメントの科目を含む教育を開講しています。また、「総合工事業者のためのリスクアセスメント研修」や「職長のためのリスクアセスメント教育」など、より深く掘り下げた講習もあります。
さらに、同協会の安全衛生教育センター(千葉県佐倉市)では「職長・安全衛生責任者教育講師のためのリスクアセスメント研修」も予定されています。
 詳しくは、建災防のホームページをご覧下さい。(http://www.kensaibou.or.jp/

〔安全くん112号‐6頁〕