職長さん、やはり『安全』はコミュニケーションからですね!

◆職人芸は伝承が難しいが・・・

 建設機械施工や道具を使った仕事を教わる際、基本的な部分はともかく、職人の技を習得するのは非常に難しく、立派な職人も「これはあくまでも自分のやり方だ。お前も自分自身で経験を積んで自分のやり方を見つけろ」というケースが多いようです。結局は「見て覚えろ」です。一種、感性の問題になるかもしれません。

◆安全教育は共通のルールから

 しかし、現場の安全はそういうわけにはまいりません。共通のルールの上に立って、行動しなければお互いの安全は守られません。不安全行為については、厳しく叱り、しつけるべきです。特に経験の浅いメンバーには、躊躇することなくその場で正しい方法を教え込むことが本人のためであり、他のメンバー(仲間)のためでもあります。

◆指示・伝達や指導が理解されているか

 では、この“厳しい指導”を受けた側はどうか? 安全に関する知識や経験、他のメンバーとの関係、さらに仕事への意識など人により差があり、職長や先輩が教えたことが正しく伝わっているのか、理解されているのか、非常に心配になります。

◆普段のコミュニケーション、仲間との会話から

 コミュニケーションは、一方的では成立しません。指示・伝達するだけでなく、何故、不安全行為をしたのか(勘違いや誤った知識)、指導されたことをどのように理解したのか、そこに疑問点がないのか、など、しっかりヒヤリングしたいところですが、作業中にはそのような時間はありません。
 そこで、休憩時間や現場への行き帰りなどを有効に使い、雑談の中で安全や仕事のテクニックなどを話題に、お互いの経験や考えなどを交換しあっているケースが多いようです。1対1での指導も時に効果はあるでしょうが、個人を攻めるのではなく、皆で安全意識を高めるためにメンバー全員の中で、コミュニケーションを通じて仲間意識も高めていくような、そんな職長さんが望まれます。

〔安全くん114号‐6頁〕