「斜面崩壊による労働災害の防止対策に関する
ガイドライン(案)」について
〜 地山の異常発生時は報告を、点検用にチェックシートも作成 〜 厚生労働省

厚生労働省は、斜面崩壊による墜落・転落災害を防止するためのガイドライン(案)を公表しています。このガイドラインは、発注者、調査・設計業務を行う者、施工者の3者が協力し、安全衛生規則第358条の「点検による“地山の状況を的確に把握し、地山の状況やその変化に関する情報を共有すること”を具体的に進めるためのものです。そして、特に災害が多い「高さ10m以下の小規模な斜面掘削工事を主なターゲットに、「設計・施工段階別点検」、「日常点検」、「変状時点検」のチェックリストを作成し、これを徹底することで、災害の未然防止を図るとしています。

●「変状時点検」は、施工業者が「異常時対応シート」を用いて、亀裂や斜面の崩壊などの異常が発生した場合に必要な情報を報告する、とし、現場責任者から発注者へ異常を伝達し、調査・設計業務を行った者の確認や指示を仰ぐなど、3者が協力する体制づくりを目指しています。

●「設計・施工段階別点検」では、発注者が調査設計者、施工者に指示し、設計、施工計画、掘削工事中、床掘削終了時などそれぞれの作業段階で点検を実施することとしています。

●「日常点検」(施工業者が行う)では、小石の落石が連続して起こっていないか、湧水量に変化が起きているかなど、日常的に点検しておくべき事項を示しています。

◆「安全性検討関係者会議」の設置
小規模現場では、崩壊の前兆減少への適切な対応がされていない、十分な科学的知見を得る調査が不足している、などが災害の背景にあるとして、施工業者だけではなく専門的な知見を持った調査・設計者が参加する「安全性検討関係者会議」を設置し、異常事態への対処方策などの検討も必要としています。

※詳細は、厚生労働省ホームページ内にて「斜面崩壊による労働災害の防止対策」で検索、ご確認ください。

〔安全くん131号‐2頁〕